長野県の御代田町で「西軽井沢ケーブルテレビ」を30年以上放送し続けているシンちゃん。2017年3月3日で放送10000回を迎えたことが話題です。
そのシンちゃんの本名や経歴などwikiプロフィール、また娘や妻、相棒の社員の名前や年齢、巻き込まれた詐欺事件などについて調べてみました。
シンちゃんのプロフィール
名前:シンちゃん
本名:石川伸一(いしかわ しんいち)
出身地:長野県北佐久郡御代田町
年齢:67歳または68歳(執筆時)
シンちゃんこと石川伸一さんは長野県御代田町出身。
子供の頃からガキ大将だったというシンちゃんは、30歳頃には夫婦で喫茶店を経営していたものの、人生の目標を見失っていたといいます。
そのため、「自分探しの旅」のために、しばらくのあいだ妻に喫茶店の経営を任せ、自分は遊び歩きながら、生まれ育った町のために何ができるかを懸命に模索しました。
そんなある日のこと、ふとしたきっかけで自主放送のケーブルテレビの存在を知り、「これだ」と直感したシンちゃんは、地元のケーブルテレビ局に通い詰めて、一生懸命ノウハウを学びます。
数年の修行期間を経て、ついに1984年、妻に経営を任せていた喫茶店のスペースを間借りする形で「西軽井沢ケーブルテレビ」を開局。
しかし、開局当初は住民の理解を得られず、最初の加入者はわずか10件だったといいます。
1年ほどその状態が続きましたが、懸命なPR活動、そして住民共通の関心事を取り上げ、町民全員を巻き込み、その中に溶け込んでいくというスタンスが功を奏し、次第に人気を得るようになります。
シンちゃんの西軽井沢ケーブルテレビの現在。成功の理由
現在では、6000世帯あまりの御代田町で、半数近くの世帯が契約を継続しています。
地デジ化の波が押し寄せ、全国的にケーブルテレビの解約が進む中で、これは驚くべきことです。
その秘密はシンちゃんの「ケーブルテレビは町の記録係だ」というスタンスにありそうです。
撮影したビデオは、上書きすることなく、ずっと保存しており、リクエストに応じて生放送以外の時間に放映されます。
たとえば、成人式のときに、新成人が子供だった頃に撮影された映像が「懐かしいシーン」として放映されたりします。
町政の情報、風景の移り変わり、成長する子供の姿、老いていく人々の姿…
シンちゃんの放送局は、町の記憶の集積体そのものと言えます。
30年以上にわたって、このような地道で大変な事業を続けてこれたのも、シンちゃんの、
「町の人や子供たちが故郷に対する誇りを持ち、地元のことをもっと知って欲しい」
という熱い想いのなせる業です。そして、それが人々に伝わったからこそ、これほどの圧倒的な支持が得られたということなのでしょう。
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