サイフラオザキ立命館大学元准教授は、7人の日本人犠牲者を出したダッカ・テロの容疑者の1人ですが、その経歴プロフィールは?

また、サイフラ・オザキ氏の今現在の足跡、また妻や子供について、NHKスペシャル『謎の“日本人テロリスト”を追え~ダッカ・テロ事件から1年~』で新事実が報じられるようですね。

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ダッカ・テロ事件の概要

ダッカ・テロ事件は現地時間で2016年7月1日の夜21時21分に、バングラデシュの首都ダッカのホーリー・アーティザン・ベーカリーを、武装した7人が襲撃したというテロ事件です。

犯人たちは爆弾を投げ、数十人の人質を取り、警察との銃撃戦を繰り広げ、警察官2名を射殺。

犯人は7人とも全員がバングラデシュ人であり、ISバングラデシュ支部を名乗り、「アッラーフ・アクバル(アッラーは偉大なり)」と叫びながら襲撃を行ったとされています。

事件による死者は28人。そのうち17人が外国人で、2人が警察官、また犯人のうち6人が射殺されました。

そして、その外国人17人のうち、日本人犠牲者は7人にのぼり、この事件は日本国内でも大きな驚きと悲しみをもって迎えられました。

事件後、バングラデシュ警察当局は公開捜査を行い、イスラム過激主義との関与が疑われる10人の人物を公表。

その中に、日本に滞在歴のあるモハマド・サイフラ・オザキ氏の名前があり、大きな話題となりました。

サイフラ・オザキのプロフィール

出生名:デブナット・サジト・チャンドラ
イスラム名:モハマド・サイフラ・オザキ
出身地:バングラデシュ
年齢:34歳(執筆時)

学歴

  • 2002年10月 立命館アジア太平洋大学入学
  • 2011年3月 立命館アジア太平洋大学大学院 アジア太平洋研究科 博士後期課程 修了

職歴

  • 2009年3月-2009年9月 岩田学園 非常勤講師
  • 2009年12月-2010年3月 シャープ株式会社 情報システム事業本部 共同研究者
  • 2010年12月-2011年2月 大分大学経済学部 非常勤講師
  • 2011年3月-2011年3月 九州大学大学院経済学府 非常勤講師 (集中講義)

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サイフラ・オザキの経歴、妻や子供など家族

サイフラ・オザキ氏はバングラデシュ中部のヒンズー教徒の家庭に生まれます。

出生名はデブナット・サジト・チャンドラ。

しかし、日本に滞在中に思想が過激化し、モハマド・サイフラ・オザキというイスラム名を名乗るようになったといいます。

ダッカ・テロ事件に関する容疑としては、バングラデシュ国内の戦闘員と国外のIS関係者を結ぶ連絡要員として活動していたと見られているようです。

その役割としては、活動資金の調達、また過激派メンバーを日本経由で移動させるなどのことも含まれているとのことです。

サイフラ・オザキ氏は奨学金を得て日本に留学し、2015年4月から京都の立命館大学で経営学を教えていたものの、2016年1月から無断欠勤が続いたため、3月16日付で解雇。

しかし、実際にはそれ以前にはすでに姿を消してしまっており、2015年末にはブルガリアに出国していることが判明しています。

ただ、残念ながら、その後の足跡や居場所などは一切つかめていないようです。

その後はトルコに入国したとも、入国拒否されたとも、またISの構成員になったとも言われていますが、真相はさだかではありません。

また、サイフラ・オザキ氏には日本人の妻と4人の子供がいます。

サイフラ・オザキ氏は、日本出国の際に家族全員を連れ出したとのことで、やはりその足取りはつかめていません。

ただ、2017年7月1日の NHKスペシャル『謎の“日本人テロリスト”を追え~ダッカ・テロ事件から1年~』にて、判明した新事実が報じられるとのことなので、放映を待ちたいところです。

一刻も早い真相の究明が期待され、また家族の安否が懸念されます。

以上、サイフラ・オザキ氏についてでした。