石川梵さんと将棋
石川梵さんは少年時代、プロの将棋棋士を目指して奨励会に在籍していました。
そのときの師匠は関根茂九段だったようです。
「考楽」僕の将棋の師匠だった関根九段が扇子に書いていた言葉。将棋を指していた頃は苦しいことばかりだったが、その言葉を目にすると、ふっと心が軽くなったものだ。いつか、そんな境地にたどり着きたい、そんな風にも思ったものだ。
— 石川梵 Bon Ishikawa (@bonlamafa) 2013年4月14日
関根茂九段は、あのひふみんこと加藤一二三九段と奨励会で同期だったそうです。
多くの弟子を育て、日本将棋連盟の理事を務め、詰将棋作家としても知られていました。
農林技官からプロ棋士に転じたという異色の経歴ですが、弟子の石川梵さんも奨励会員から写真家・映画監督と、こちらも負けず劣らず異色です。
石川梵さんは、奨励会入会当初こそ順調でしたが、やがて成績が振るわなくなり、将来を慎重に考えた結果、外の世界も見てみたいと思うようになり、入会の2年後に退会を決意。
そのとき師匠や先輩から餞別をもらい、そのお金で一眼レフカメラを購入したのだそうです。
なお、石川梵さんの写真家としての師匠は将棋カメラマンの弦巻勝さんなのだそうです。
人の惑星オープニングパーティーでは、将棋カメラマンの弦巻勝氏にご挨拶いただいた。弦巻さんは私の兄貴分で、師匠のような人。仕事がうまくいかず沈んでいたときも、いつも励ましてくれた。 pic.twitter.com/CNlaCP8D
— 石川梵 Bon Ishikawa (@bonlamafa) 2012年5月17日
弦巻勝さんは、将棋の世界では非常に有名なカメラマンで、第一人者として、雑誌や新聞などの将棋関連の記事に、数多くの写真を提供しています。
こうやって見ると、どんな経歴を歩むにせよ、そこで得た人脈、人とのつながりというものは、かけがえのないものであることがよく分かりますよね。
石川梵さんは怪しい?
石川梵さんを検索すると、なぜか「怪しい」という関連ワードが出てきます。
何のことか興味があって調べてみたのですが、真相はつかめませんでした。
石川梵さんに限りませんが、こういう異色の経歴を歩んできた人というのは、どうしても「怪しい」とか「胡散臭い」といった目で見られがちな傾向はあると思います。
自分には理解できないものを警戒してしまうのは、人間の性として仕方のないことだとは思います。
いずれにせよ、石川梵さんの業績というものは、強烈な信念や高い志なくしては、決してなし得ないもので、石川梵さんでなければできないものであることは確かだと思います。
そういう意味では、石川梵さんは生粋のアーティストと言えるのかもしれませんね。
以上、石川梵さんについてでした!